インプラント治療で骨量が足りない、骨が薄いと言われたら|浅井歯科

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骨が薄い・骨量が足りない

歯周病などの原因から歯が抜けてしまったり、アゴの骨が痩せてしまうと、インプラント治療をするために必要な骨の量が足りなくなります。
また、歯を失ってから長期間経過している場合には、アゴの骨がさらに吸収されてしまいます。
歯科用CT検査などの結果から、インプラントを埋める部分のアゴの骨の厚み、量が少なく、そのままではインプラントを植えることが難しいと診断される場合があります。
アゴの骨の厚み、量が少ない場合は、基本的にはインプラント治療には適していませんが、当院では、骨を増やす処置を同時に行うことも可能です。

アゴの骨が痩せる原因(骨吸収とは)

骨吸収って?

骨吸収って?

人間の体は使わない箇所は衰えていくという性質があります。
筋肉を例にするとわかりやすいですよね。
お口の中も同じで、歯が抜けてしまうと抜けた箇所は、「噛むこと」でアゴの骨に
与えられる刺激が伝わらなくなり、衰えやせ細っていきます。これを骨吸収といいます。

このような場合に骨吸収がおこります

  • ・歯周病(最終的に歯が抜け落ちた場合)
  • ・入れ歯(合わない入れ歯を使用している場合)
  • ・先天的(生まれながらにして)にアゴの骨が薄い

原因除去を考えましょう

「なぜそのような状態になったか」を
考えることが重要です。

どんな病気にも言えることですが、「なぜそのような状態になったか」を考え、そこから是正していくことが非常に重要です。
これを原因除去治療と言います。
歯周病で歯が抜け落ちて骨吸収がおこった場合は、そもそも歯周病にならないように口腔ケアを自宅、歯科医院で行っていく事が重要なのです。原因除去治療を行うことで、骨と結合したインプラント体がより安定することになります。

具体的な方法

骨の量を増やす治療方法には、主にGBR、サイナスリフト、ソケットリフトと呼ばれる方法があります。

▼GBR法(骨誘導再生法)

  • 歯茎が痩せている歯茎が痩せている①歯槽骨の吸収により歯茎が後退し歯根が露出しています。
  • インプラントが見えているインプラントが見えている②インプラントを埋入しても歯槽骨が不十分なので表面に露出しています。
  • ③GBR法により歯槽骨の再生を誘導します。
  • ④歯槽骨も再生されインプラントがしっかり固定されました。

GBRとは、Guided Bone Regenerationの略で、骨誘導再生法のことをいいます。
骨が欠損している部分に骨補填剤を使用し、骨組織の再生を促す治療方法です。
インプラント体を埋めるために、十分な骨の厚み、量がない場合などに、利用されます。

▼サイナスリフト(上顎洞拳上術)

  • 上顎洞 骨幅が 足りない シュナイダー 粘膜上顎洞 骨幅が 足りない シュナイダー 粘膜①このままでは骨幅が薄くインプラント手術をおこなえません。
  • シュナイダー粘膜 を剥離するシュナイダー粘膜 を剥離する②上顎洞底面の骨よりシュナイダー粘膜を剥離し、骨剤を補填するためのスペースを確保します。
  • 自家骨や骨補填剤を入れる自家骨や骨補填剤を入れる③空いたスペースに骨剤を補填し、骨の生成を待ちます。
  • 生成した骨生成した骨④生成した骨が安定し十分な骨幅が確認できインプラント手術をおこないます。

上の奥歯の近くには上顎洞という空洞があるため、どうしても骨の量は少なくなっていることが多くなります。
このような場合のインプラント治療には工夫が必要となり、難易度は高くなります。
そういう場合には、上顎洞の底部に骨補填剤を用いて骨を造る「サイナスリフト(上顎洞挙上術)」という処置を行います。

▼ソケットリフト

  • 上顎洞 骨幅が足りない上顎洞 骨幅が足りない①このままでは骨幅が薄くインプラント手術をおこなえません。
  • 骨補填剤 骨を押し上げる骨補填剤 骨を押し上げる②上顎洞底面の骨を押し上げ、スペースに骨補填剤を補填しながら骨幅を拡げます。
  • 生成した骨生成した骨③安定した骨になるまで一定期間おき、その後インプラント手術をおこないます。

サイナスリフトと同様に、上の奥のアゴの骨を増やす方法ですが、サイナスリフトとは違い、徐々にシュナイダー膜(アゴの骨と上顎洞の間にある膜)を押し上げていき、それが完全に骨になってからインプラントを埋め込むという違いがあります。
また、骨の量を増やす治療と同時にインプラントを埋入することが可能です。極端に骨吸収がおこっている場合は適応となりません。