入れ歯には、全て歯がない状態に入れるもの(総入れ歯)と、1本以上歯が残っている状態に入れるもの(部分入れ歯)があります。
ここでは保険で製作できる入れ歯について説明します。
メリット
デメリット
総入れ歯、部分入れ歯ともに、歯の部分は人工の歯、歯茎の部分はレジン(プラスチック)という樹脂の材料で作られています。
部分入れ歯には、歯にかける金属のバネや、樹脂をつなぐ金属が入ります。
入れ歯を製作する際には、下記順序を経て、製作、完成となります。
型採り(印象)をします。型採りをするときに、総入れ歯や歯の欠損部分が多い部分入れ歯の場合、既成の型採りの枠(既成トレー)で型採りした後、さらにそこから作った模型を使用し、それぞれの患者様専用のトレー(個人トレー)を製作し、個人トレーを使った精密な型取りを行います。
この作業により、よりぴったりと合う入れ歯の製作が可能になります。
模型上で、樹脂と蝋(ろう)でできた土台を作り、お口の中で、噛み合わせの高さと前後的な位置を採ります。
仮合わせ用の入れ歯(蝋入れ歯)を試適します。
問題なければ完成になります。
このような作業の流れが必要になるため、入れ歯を作るためには、だいたい5回ぐらいの回数(期間としては、1ヶ月ほど)通院していただくことになります。
完成後の微調整
入れ歯が完成した後も、最初はどうしても違和感(発音、味覚など)があるため、慣れるまでには1ヶ月ぐらいはかかります。
装着後も、噛み合わせの調整、粘膜のすれる部分の調整や、バネの調整などに数回通っていただく必要があります。
治療し続ける悪循環を招かないようにしましょう。
治療し続ける悪循環を招かないようにしましょう。
入れ歯やインプラントによって抜けた歯の治療を行うことは大変よいことですが、
そもそもどうして入れ歯やインプラントにしなくてはならなくなったのか。
患者様自身に知っていただき、残った歯を失わないように、お口の中の健康を維持していく必要があります。入れ歯治療を行ったからといって、お口の中の環境を整えずにいれば、やがて歯茎などが痩せて入れ歯が合わなくなったり、残った歯が抜け落ちたりし、更なる治療が必要となり、お口を治療をし続ける悪循環を招くことになります。
当院では、患者様のお口がずっと健康であるよう、患者様にあったセルフケアの方法を指導するとともに、定期検診を推進しています。